【どっちを選ぶ?】フロアコーティングとワックスの違いを全方位比較|費用・耐久性・手間の差が分かる

目次
はじめに:フロアコーティングとワックス、同じものだと思っていませんか?
「フロアコーティング」と「ワックス」、どちらも床をピカピカにするもの、というイメージから、同じようなものだと考えている方が非常に多くいらっしゃいます。
しかし、私たち専門家から見ると、この二つは全くの別物です。
例えるなら、ワックスがけが床の一時的な「お化粧」だとすれば、フロアコーティングは床材そのものを守る「強化ガラスフィルム」のような存在。その目的も、効果も、そして長期的なコストも大きく異なります。
この記事では、その決定的な違いを5つの観点から徹底的に比較・解説します。あなたの大切な住まいに本当に必要なのがどちらなのか、きっと見えてくるはずです。
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見た目だけじゃない!フロアコーティングとワックスの5つの決定的違い

違い①:耐久性・保護性能(強化ガラス vs 化粧品)
これが最も根本的な違いです。
- フロアコーティング: 一度施工すると、表面に硬い化学的な保護膜(塗膜)を形成します。この膜が鎧のように床材を覆い、15年以上もの間、傷や紫外線、水分の侵入から床を守り続けます。
- ワックス: 床の表面にロウ成分の薄い膜を乗せているだけの状態です。そのため、人の歩行や水拭きですぐに摩耗してしまい、耐久期間は3ヶ月〜半年程度。床材そのものを傷から守るほどの保護性能はありません。

違い②:メンテナンスの手間(ほぼ不要 vs 年に数回の重労働)
日々の暮らしの手間が、まったく変わります。
- フロアコーティング: 普段のお手入れは水拭きや乾拭きだけで十分です。面倒な塗り直しは一切不要。一度施工すれば、その手間から永久に解放されます。
- ワックス: 美観を保つためには、年に数回、全ての家具を動かし、古いワックスを剥離剤で溶かして拭き取り、新しいワックスを塗り、乾燥させる…という時間と労力がかかるメンテナンスが必須となります。

違い③:安全性・衛生面(抗菌・無害 vs 化学物質リスク)
ご家族、特に小さなお子様やペットがいるご家庭では見過ごせないポイントです。
- フロアコーティング(A1コーティングの場合): 食器にも使われる安全基準「食品衛生法」に適合しており、赤ちゃんが床を舐めても安心です。さらにSIAA認定の抗菌・抗ウイルス性能で、床を衛生的に保ちます。
- ワックス: ワックス自体だけでなく、古いワックスを剥がすための「剥離剤」には、強い化学物質が含まれていることが多く、アレルギーの原因となる可能性も指摘されています。また、ワックス表面はホコリを吸着しやすいというデメリットもあります。

違い④:費用構造(長期的投資 vs 短期的支出)
目先の金額だけでなく、トータルコストで考えることが重要です。
- フロアコーティング: 初期費用は高額ですが、一度の施工で15年以上効果が持続するため、塗り直し費用やメンテナンスの手間(時間というコスト)がかかりません。長期的に見れば、非常に割安な「投資」と言えます。
- ワックス: 一回あたりの費用は安価ですが、これを生涯にわたって何度も繰り返す必要があります。15年間で計算すると、業者に依頼した場合の総額はフロアコーティングと同等以上になることも少なくありません。

違い⑤:仕上がりの美観(選べる光沢 vs 均一なツヤ)
理想のインテリアを実現できるかどうかが変わります。
- フロアコーティング: ホテルのような豪華な「艶あり」と、木材の質感を活かした落ち着きのある「艶なし」から、お部屋の雰囲気に合わせて仕上がりを選べます。
- ワックス: 基本的には均一な光沢の仕上がりのみです。塗りムラが出やすく、プロでも均一に仕上げるのは難しい作業です。
【早見表】あなたに最適なのはどっち?
スクロールできます
観点 | フロアコーティング | ワックス |
こんな方におすすめ | 長期的にキレイな床で、手間なく暮らしたい方 | 一時的にツヤを出し、コストを最優先したい方 |
耐久性 | ◎(15年以上) | △(〜半年) |
お手入れの手間 | ◎(ほぼ不要) | ×(年に数回必要) |
安全性 | ◎(SIAA抗菌など) | △(化学物質リスク) |
長期コスト | ◯(割安) | ×(割高) |
結論:手間と将来のコストをなくしたいなら、フロアコーティング一択です
ワックスにも、手軽に安価でツヤを出せるというメリットはあります。しかし、「大切な家の床を長期間守りたい」「面倒なメンテナンスから解放されたい」「家族が安心して過ごせる空間にしたい」と本気でお考えなら、選ぶべきはフロアコーティングです。
それは、目先の美しさだけでなく、10年後、20年後の快適な暮らしを手に入れるための、最も賢い自己投資だからです。
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